とある廃墟の情報を入手した。焼け焦げた廃ラブホテルの一室に、変わったテレビが残っているという。
マイナーな廃墟のため近況は不明。解体されていない事を祈りつつ、車を走らせた。
生活の痕跡
到着すると、ストリートビューで見た通りの建物が残っていた。まずは一安心だ。
「死」や「苦」を連想させる4号室、9号室、14号室は存在しないようだ。客室は合計で14室だが、そこは気にしていないのだろうか。
客室がアート作品のようになっている。
客室を回っていると、生活の痕跡を発見した。
この客室に至っては、カセットコンロにフライパン、更には調味料まで用意してある。長期間に亘って何者かが生活していたようだ。
廃ホテルではよくある話だが、気味が悪すぎて廃墟どころでは無くなってきた。
探している客室が中々見つからない。例の住人と鉢合わせしそうで怖い。
客室中が焼け焦げている。目当ての客室で間違い無さそうだ。
マットレスが燃え尽き、ボンネルコイルが露わになっている。火葬のような光景だ。
火災の影響だろうか。照明が落下している。
異世界への入口
焼け焦げた客室の隅に一際目を引くテレビがある。火災の凄まじい熱によって、波打つように変形している。
禍々しいテレビの画面は、まるで異世界への入口のようだ。ふと気付けば異世界に飛ばされていた。なんてことにならない内に、気味の悪い客室を後にしよう。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | C |
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