Green Hill’s Hotelは、宮崎県えびの市に位置する廃ホテルである。
普段は単独だが、今回は友人を連れての探索である。私達は後にとんでもない事件に巻き込まれることを、この時点では知る由も無かった。
自衛隊駐屯地入口前
窓は割られ外壁は黒ずみ、禍々しい雰囲気を放っている。正に絵に描いたような廃ホテルだ。
目の前を走る国道221号線は交通量が多く、二度見するような外観からわざわざ足を止める車も少なくない。
心霊スポットとしても有名で、内部は荒らされ放題である。1階には焼け焦げた跡も確認出来る。
外階段は錆びて脆くなっており使用できない。ここから唯一上階へ上がることが出来る。
階段を上った先の廊下で自販機が倒されていた。中々派手に暴れているようだ。肝試しで訪れる人間も多いことだろう。
今回の目的は、円形展望レストランに描かれたとあるグラフィティである。客室はスルーして最上階へと向かう。
浴場はかなり小さい。窓から見える景色は殺風景だ。
廃墟でサウナ室を訪れたのはここが初めてであった。特に面白味は無い。
円形展望レストラン
廃ホテルのメインとなる円形展望レストラン。最上階でありながら、足の踏み場も無いほど植物に覆われている。ガラス張りのため中はビニールハウスのように暑い。
今回の目的である鳥のグラフィティ。廃墟で見かける低俗な落書きとは違い、非常に様になっている。
一同思い思いに廃墟を満喫し、どうせなら客室も見て行こうという話になった。
1フロア下の6階の客室を見て回っていると、何だか少し臭う開かずの客室があった。強く押してみると扉が開き、客室にはとんでもない光景が広がっていた。
床一面が何かで黒くなっている。よく見るとそれは大量の蠅の死骸であった。更にベッドの上へ視線を移すと、人間の遺体が横たわっていた。脚は白骨化し、腕はカルパスのようにミイラ化していた。
いつかは当たりを引くだろうと思っていた矢先の出来事で、非常に驚いたことを覚えている。警察に通報し事情聴取を受け、その日の予定が潰れてしまったことは言うまでもない。
廃墟評価
廃墟退廃美 | S |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | A |
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