岩井谷小学校は、宮崎県西都市に位置する廃校である。
創立は明治11年。昭和62年に閉校し、その後はキャンプ場として利用されていたが、平成20年に廃止となった。
三十九枚の年賀状
青地に黄色のラインが入った校舎。その配色も然る事乍ら、窓の×印も非常に印象的だ。
岩井谷小学校は、終戦間際の日本を描いた映画「三十九枚の年賀状」のロケ地として使用された。映画に合わせて教室やトイレが整備し直され、窓の×印は撮影時に貼られたものである。
最後の卒業生の手形だろうか。何だか物悲しい。
綺麗な状態に見えた校舎も、徐々に傷みが進んでいるようだ。
教室には何も残っていない。
黴も中々酷い。数年後には更に朽ちているはずだ。
照らされた×印が、教室に独特な影を落とす。
美しい影を、ただただ眺める贅沢な時間。普段は飲まない珈琲が飲みたくなってきた。
ここから20分ほど歩いた山の上に、廃校「東陵中学校」が残っている。早速足を運んでみよう。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | C |
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