遣唐使館は、鹿児島県南さつま市に位置する廃資料館である。
昭和62年開業。廃プール「風車村」の関連施設として建てられ、地域のコミュニティセンターとしても利用されていた。
過疎地の廃資料館

風車村へと続く道路沿いに、突如堅牢な造りの遣唐使館が現れる。
存在は認知していたものの、遠征リストには入れていなかった廃墟である。

アクセスは決して良いとは言えないが、館内はしっかり荒らされている。
唯でさえ好みの廃墟ではないというのに、更に興味を削がれてしまった。

休館後に再開の目処が立たず閉館という流れは、これまで幾多の廃墟で目にしてきた。
2km先のプールハウスとは、風車村のことを指しているのだろう。

お食事処の名は、風車村に因んで「風車」である。

お食事処は蛻の殻。館内のデザインは、どこか心惹かれるものがある。

余程目を引く展示がない限り、過疎地の資料館の集客は困難を極める。素人の私でさえ、安易に想像出来ることだ。
遣唐使館は、廃墟となる運命であったと言っても過言では無いだろう。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | C |
| 到達難易度 | C |
| 廃墟残留物 | B |
| 崩壊危険度 | C |
| 廃墟化年数 | B |
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