廃医院の下見の依頼を受け、とある有名温泉街へ足を運んだ。
ストリートビューが通っていないため、近況は全く分からない。期待が膨らむ一方である。
最後の晩餐

住所通りの場所へ到着したものの、私はガックリと肩を落とした。廃医院と聞いていたが、どう見ても徒の廃屋にしか見えないからである。
依頼者に良い報告は出来そうに無いと、この時点では思っていた。

裏へ回り、半信半疑で中を覗いてみると小窓が見えた。これは間違いなく医院の受付である。
完全に徒の廃屋と思っていたため、非常に驚いた。歴戦の廃墟マニアでも、事前情報無しに廃医院と見抜くことは困難だろう。

受付裏の薬棚には、薬品の名札が残ったままだ。

足元の棚には、未開封の薬瓶も残っている。

背後の大きな薬棚には、当時多くの薬瓶が並んでいたに違いない。
残留物によると、ここは耳鼻科の医院として診療を行っていたようだ。

目を引く色褪せた最後の晩餐。イエス・キリストが処刑前夜の食事の席で「十二使徒の中の一人が私を裏切る」と、予言した際の情景が描かれている。最後の晩餐を題材とした絵画は多く存在するが、レオナルド・ダ・ヴィンチが修道院の壁に描いたものが世界的に有名である。
この廃医院にはキリスト教関連の残留物が多く、探索をしているとそれらが度々目に留まる。

光が入らない部屋は非常に暗い。

処置室のような部屋は蛻の殻である。

閉院後はキリスト教の集会所として使用されていたようで、この部屋にもキリスト教関連の張り紙がある。何が書かれているかは、読んでみてもよく分からない。
廃医院の名称や診療科目以外、殆ど何も分からなかったが、とりあえず依頼者に良い報告が出来そうで一安心である。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | C |
| 到達難易度 | B |
| 廃墟残留物 | B |
| 崩壊危険度 | C |
| 廃墟化年数 | B |
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