ヴァンガード竜串は、高知県土佐清水市に位置する廃ホテルである。
昭和48年に「竜串ハイランドホテル」として開業したが、その後一度閉業。平成2年に「ヴァンガード竜串」としてリニューアルオープンするも、僅か2年後の平成4年に再び閉業となった。
足摺サニーロード

ヴァンガード竜串は、足摺サニーロード※1沿いの丘の上に建てられている。
太平洋を一望でき、ロケーションは非常に良い。

ヴァンガード竜串へ続く道路は、既に自然に還っている。
丘の下に車を停め歩いて来たが、上り坂も相俟って中々の労力を要する。

「Vanguard」と書かれた廃車が放置されている。

館内は人為的に荒らされた跡が目立ち、私好みの廃墟ではない。正直、この時点で既に帰りたくなっていた。

ロビーにBB弾が散乱している。サバイバルゲームのフィールドになっているようだ。

何となくレストランの面影は残っているが、全く面白くない。

どの廃ホテルも、厨房は似たような造りである。

薄暗い和食コーナー。高知名物の、鰹のタタキが提供されていたのだろうか。

グリルシャッターがある。この辺りは売店だろうか。

ラブホテルで見掛けるタイプの販売機が、山積みになっている。

ド派手なグラフィティが、色褪せた館内によく映える。

ステージがある宴会場らしき空間。

大浴場の大きなガラスも、しっかり割られている。

廃墟のエレベーターは、抉じ開けられている事が多い。

客室からの眺めは良いが、何か物足りなさを感じてしまう。

見所が無く、お腹も空いてきた。他の客室はスルーして最上階へ。

最上階はプールバー※2になっており、ビリヤード台が朽ちていた。
残留物が少なく、労力に見合った廃墟の美しさも無い。無駄足とは正にこの事である。
廃墟評価
廃墟退廃美 | C |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | B |
廃墟評価の詳細はこちら。
脚注
※1^ 国道321号の、土佐清水市から大月町を結ぶ海岸線区間の愛称。
※2^ ビリヤードが楽しめるバーのこと。