山崎診療所は、高知県南国市に位置する廃診療所である。
因みに、南国市は「なんごくし」ではなく「なんこくし」が正しい読み方である。
領石第一バス停
惚れ惚れする佇まいの山崎診療所。夏は葉が生い茂り、更に美しい姿を見せてくれるはずだ。
医籍録によると診療科目は内科と小児科で、昭和35年12月に開業した。
山崎診療所の前には、領石第一バス停がある。
廃墟マニアにとっては最高のロケーションだ。いくらでもバスを待っていられる。
扉が強引に破壊されている。
私が好きな形の受付と投薬口の小窓が二つ。
鍵付きの箱には「ヱフゲン弗素療法 高血壓治療器」と書かれている。年代物の医療機器である。
隠すように押し込められた診療所の残留物は、数える程度しか残っていない。
ポツンと残る丸椅子。古い建物の上げ下げ窓が私は大好きだ。
上げ下げ窓が残る一方で、アルミサッシに交換されている箇所もある。
この和室は崩壊が進み、立ち入ることが出来ない。
半地下の倉庫のような場所には、日用品が押し込められている。
外観以外はあまり見所が無い廃診療所であったが、最近解体されたという情報が耳に入った。どのような廃墟であっても、解体されるとやはり寂しく残念に思うものだ。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | B |
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