儚く美しい廃墟の世界を紹介するサイト。廃景へようこそ!

かにの家 舞幸

かにの家 舞幸まいこうは、福井県南越前町みなみえちぜんちょうに位置する廃ドライブインである。

今回はかにちなんだ廃墟ということで、脳内BGMはPUFFYのあの曲。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【中古】 【8cm】渚にまつわるエトセトラ/PUFFY
価格:110円(税込、送料別) (2024/1/16時点)


蟹の町

かにの家 舞幸

日中は青々とした美しい日本海、夜間は漁火いさりびが光り輝く国道305号線は、通称「漁火街道かいどう」と呼ばれ、旅館やお食事処がのきを連ねる人気のドライブコースである。

漁火街道沿いの廃墟の中で、一際ひときわ目を引くのが舞幸である。大小複数の宴会場を備え、越前がにが楽しめるドライブインとして人気を博していた。

1階は海産物の販売コーナーである。

車通りが多く非常に目立つにもかかわらず、一通り荒らされている。

ズラリと並ぶ空の冷蔵ケース。所狭しと海産物が並んでいたに違いない。

多くの人々で賑わっていたことが、嘘のように静まり返っている。

食洗機

飲食店で働いた経験があるが、ここまで大きな食洗機は目にした事が無い。当時の繁忙ぶりがうかがえる。

諸説あるが、福井県は船盛り発祥の地とも言われている。出港を待ち続ける器が物悲しい。

感謝状

最盛期さいせいきには年間1000台ものバスを受け入れ、舞幸は非常に繁盛はんじょうしていたようだ。

無造作に立て掛けられた感謝状が、盛者必衰じょうしゃひっすいの無常を感じさせる。

桜の間

荒れ果てた宴会場。どうやら羽目はめを外し過ぎたようだ。

ポスター

福井県は「越前がに」という名称を地域団体商標に登録している。
越前がには、福井県内の特定の漁港※1で水揚げされた、おす楚蟹ずわいがにだけが名乗ることを許された最高級のブランド蟹である。

皇室に献上される越前がには、まさしく「冬の味覚の王者」の名に相応ふさわしい。

舞幸を心霊スポットなどと呼ぶ者もいるが、ここで何故なぜ霊が出るのかを教えて欲しい。蟹の霊が出るというなら話は別である

大宴会場

ほとんどの机が、腹筋運動をしているかのように折れ曲がっている。文字通りバキバキである。

サンシェードにえがかれた蟹の絵。蟹に対する強いこだわりが感じられる。

何処どこを切り取っても蟹だらけ。影響されやすい私は、すでに蟹が食べたくて仕方が無い。

団体客用エスカレーター

展望台はジャングルと化している。最後に舞幸の代名詞である、団体客用のエスカレーターへ。

エスカレーター

独特な照明が印象的なエスカレーター。止まったエスカレーターを駆け回るという、非日常的な経験が出来た。

そろそろお腹も空いてきた。私の頭の中は蟹で埋め尽くされている。舞幸に別れを告げ、美味しい蟹を食べに行こう。

廃墟評価

廃墟退廃美B
到達難易度C
廃墟残留物A
崩壊危険度C
廃墟化年数C

廃墟評価の詳細はこちら

脚注

※1^ 越前漁港、三国港、敦賀つるが港、小浜港が越前がにの水揚げ港となっている。

>身近にある廃墟を探しています。

身近にある廃墟を探しています。

廃墟は一般的な観光地とは違い、詳細な情報が公表されているものではありません。廃墟の場所の特定には莫大な労力と時間がかかるものです。インターネットでの情報収集、古い書籍の閲覧、グーグルマップの航空写真などを利用し、日々廃墟の特定に精を出していますが、私一人では限界があります。常に解体や自然倒壊の危機に晒されている廃墟には、残された時間がありません。
そこで皆様の力をお借りしたいと考えています。身近にある廃墟や旅先で見つけた廃墟、噂で聞いた廃墟など、どんなに些細な情報でも構いません。場所やジャンルを問わず歓迎します。廃墟マニアの方からの情報交換や、気になっている廃墟の調査依頼なども歓迎します。皆様からの情報提供を、心よりお待ちしています。