梨の栽培が盛んなとある田舎町に、廃医院が残っているという情報を入手した。
航空写真を見てみると、森の中にポツンと建物が残っている。確認のため早速現地へと向かった。
鬱蒼とした小径
付近に車を停め、鬱蒼とした小径を暫く歩いて行くと、立派な門柱が見えてきた。確かに廃医院でよく目にする門柱である。雰囲気は100点満点だ。
山から流れてくる水で辺りは泥濘み、非常に歩きにくい。廃医院かどうかは、この時点では判断出来ない。
近づいてみると、玄関に歯科医師会員のプレートが残っている。一見すると普通の廃屋にしか見えないが、確かに歯科医院として診療を行っていたようだ。
1階は真っ暗でライトが無ければ何も見えない。2階へ上がると小部屋があった。
歯科医院の面影
歯に付着した煙草のヤニを取るための歯磨き粉だろうか。他の廃医院では、目にしたことが無い貴重な代物だ。
収納箱に並べられた大量のスケーラー。先端恐怖症の私は直視していると、目がムズムズしてくる。
一般的な形状のものから、槍のようなものまである。
謎の結晶が入った小瓶。得体の知れないものには触れないでおこう。
咬合器が残っている。咬合器とは、患者の顎運動や咬合の位置を再現するための装置である。しゃくれているのが気になる。
僅かに残る歯科医院の面影。期待をし過ぎていたのかもしれない。少し拍子抜けした廃医院であった。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | B |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | A |
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