ホテル風林は、千葉県君津市に位置する廃ラブホテルである。
モーテルのような建物の構造から「モーテル風林」と呼ばれる事が多いが、正式な名称は「ホテル風林」である。
趣向を凝らした客室
正面はベニヤ板で塞がれている。1階がガレージ、2階が客室である。
以前は「ホテル山王」という廃ラブホテルが隣接していたが、解体され更地となっている。
ホテル風林は、廃墟マニアであれば誰もが知っている有名な廃ラブホテルである。そのため、訪問者は非常に多い。
シャンデリアと回転ベッドが印象的な蘭の客室。豪華なだけあって、他の客室よりも料金が高い。
浴室は半壊している。
銀杏の客室へ。和がコンセプトの客室のようだ。
傷みが激しく、その内天井が崩れ落ちてくるだろう。
桐の客室へ。先程と同様に傷みが激しい。
ベッドから垂れ下がった赤い布団は、まるで大きな舌のようにも見える。私は勝手に「アインシュタインの客室」と名付けた。
屋内なのか屋外なのか判別が付きにくい。
ホテル風林で最も有名な葵の客室へ。最早、客室の名称とコンセプトには何の関連性も無い。
葵の客室は一際傷みが激しく、足を踏み入れられるのは僅かな空間だけである。もし床を踏み抜けば、ガレージへ落下し大怪我は免れない。
客室の隅に佇む甲冑。どういった気持ちで行為に及ぶのだろうか。
単調な客室が多い廃ラブホテルは飽きやすいが、ホテル風林は飽きる事無く楽しめた。
廃墟の旬は疾うに過ぎているが、その美しさは未だ健在である。流石は有名廃墟といったところか。
廃墟評価
廃墟退廃美 | S |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | S |
廃墟化年数 | B |
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