平安閣は、茨城県笠間市に位置する廃結婚式場である。
開業時期や閉業時期はハッキリしていない。2階建ての大規模な結婚式場で、遊覧飛行用のヘリコプターを所有していたという。
不審火と不法投棄
長閑な田園風景に突如現れる洋風の建物。正に「場違い」という言葉が相応しい。
駐車場は、不法投棄された家電やゴミで埋め尽くされている。近隣住民は、嘸かし迷惑している事だろう。
低俗な落書きから、クオリティの高いグラフィティまで様々だ。
当時は「派手婚」と呼ばれる華やかな結婚式が主流であった。
平安閣も、多くの人々で賑わっていたことだろう。
時折、鼻を衝く臭いが漂ってくる。平安閣は2度の不審火に見舞われているため、そこら中煤だらけである。
シャンデリア、ステンドグラス、目を引く鮮やかな階段。
階段を駆け下りたいところだが、全面ガラス張りのため衝動は抑えておこう。
迂回して下までやって来た。平安閣で一番のお気に入りの場所だ。
かつての披露宴会場は焼け焦げ、見る影も無い。
天井も焼け落ちてしまったのだろうか。空へ手を伸ばすかのように、すくすくと木々が育っている。
荒廃が進み残留物も少ないため、あっという間に見終えてしまった。再訪時の木々の成長を楽しみにしておこう。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | C |
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