実方眼科医院は、千葉県東金市に位置する廃医院である。
開業は昭和20年。珍しい眼科の廃医院で、地元では心霊スポットとして知られている。
散乱した残留物
重厚感漂う立派な門。精神病院のような物々しさがあり、心霊スポットと噂されるのも無理はない。
心霊スポットは例外なく荒らされており、個人的にはあまり唆られない廃医院である。
香炉には線香代わりの煙草。訪問者の質の悪さが窺える。
全面が磨りガラスの受付。何度見ても廃医院の小窓はいいものだ。
診察室は足の踏み場も無い。
目の前を走る国道126号線は交通量が非常に多い。大型車が通行する度に、カタカタと音を立てて院内が揺れる。
ベッドは2床備えられ、小規模ながら入院も可能であった。
古い近点計が残っている。目の調節力を測定するための機器だ。
目の解剖図と、視力検査でお馴染みのランドルト環。
診察台の上にも薬剤が散乱している。
診察室で一際目を引く細隙灯顕微鏡。目の状態を検査するための機器である。
色褪せた院内を彩るカラフルな薬瓶。有名廃医院ということで足を運んだが、令和6年に入って実方眼科医院は解体されてしまった。
廃墟の美しさには物足りない部分が多かったが、残留物の豊富さは他の廃医院の中でも群を抜いていた。解体されるとやはり残念である。
廃墟評価
廃墟退廃美 | C |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | S |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | B |
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