廃医院の情報を入手し、閑静な住宅街を訪れた。
付近のコンビニに車を停め、徒歩で廃医院へ向かう。徐々に廃医院が近づく高揚感がたまらない。
板張りの窓
鬱蒼とした建物は、遠目では何の廃墟か分かり辛い。近づいてみると、玄関に小さく「藍野歯科」と書かれている。
窓という窓がベニヤ板で塞がれ、雰囲気が物々しい。
裏側からどうにか中へ。完全に崩れ落ちている部分もあり、非常に危険な状態だ。怪我をしないよう慎重に進んで行く。
思うように進めないせいで、小さな院内が広く感じる。
彷徨うこと数分。漸く崩壊した部分を抜け、歯科の痕跡を発見した。
歯科ならではの残留物。量も申し分無い。
天使が見守る治療室
メインとなる治療室へ。この狭い治療室が見たかった。
崩壊していた部分からは想像も出来ない程状態が良い。日当たりのおかげだろうか。
歯科ユニットに程よく錆が浮いている。歯列模型の金歯がまた良い。
治療室の小さな天使が、歯科医院特有の緊張感や恐怖を紛らわせてくれるだろう。
カレンダーは平成15年から捲られていない。廃墟としては思いの外新しい。
先端恐怖症の私はスケーラーが苦手だ。
治療室を抜け受付へ。窓は板張りだが、天井の大穴のおかげで明るい。
割れていない鏡は、訪問者の質が良いことを示している。荒らされることなく朽ちていたが、廃医院は解体されてしまった。非常に残念だ。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | S |
廃墟化年数 | B |
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