大和国と伊勢神宮を結んでいた古の参詣道「伊勢本街道」沿いに位置する藤井醫院。
訪れたのは、朝の通勤通学の時間帯。伊勢参りの参宮者が往来していた街道を、学生やサラリーマンが忙しなく通り過ぎていく。
レトロな診療案内板

建物を覆い隠す伸び放題の木々。一見すると、何の変哲もない古い廃屋のように見える。
既に見慣れた光景なのか、足を止める者は誰一人としていない。

「健康保險醫」と書かれた琺瑯看板は、ここが嘗て医院であったことを示すものである。
中を覗いてみたが、医院の面影は殆ど残っていなかった。

レトロな雰囲気が堪らない診療案内板。診療科目は多岐に亘り、医療設備が整っていたことが窺える。
日本全国に眠る廃墟は、当時を知ることが出来る貴重な資料である。地図から消え、人々の記憶から消えようとも、物好きな廃墟マニアには忘れ去られることは無い。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | A |
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