木村産婦人科医院は、岩手県紫波町に位置する廃医院である。
開業当初から、霊が現れると噂されていた。閉院後は廃墟化し、心霊スポットとしての地位を確固たるものとした。
関係の無い霊

木村産婦人科医院では、大人の女性の霊、少女の霊、老婆の霊が目撃されているという。
木村産婦人科医院は、その名の通り産婦人科の医院として診療を行っていた。新たな命が誕生する場所で、関係の無い老婆の霊が目撃されるのは、何とも可笑しな話である。

建物の老朽化が進み、院内の至る所で床が抜けている。
受付のカレンダーは、昭和57年から捲られていない。閉院はこの頃だろうか。

寒さが厳しい地域のストーブは、煙突が非常に長い。
私の住む九州では、中々見掛けないものである。

「木村産婦人科」と書かれた医療用の酸素ボンベが残っている。

手術室を覗き見。楽しみは最後まで取っておこう。

廃墟としての美しさも然る事乍ら、残留物も非常に豊富である。

診察室の端に、拷問器具のような見慣れない椅子がある。

住宅街に位置するため、心霊スポットとして広く知られている割には、荒らされた形跡が殆ど無い。
派手に騒ごうものなら、あっという間に警察に通報されてしまうだろう。

薬棚には、様々な薬品がそのまま残っている。盗難だけが唯一の心配事である。

年季の入ったキャビネットにも、多くの手術器具が残ったままである。

知識が乏しく、どういった医療機器なのか私には分からない。
医療従事者と巡る廃医院ツアーがあれば、参加してみたいものだ。

半個室のような空間に、検診台が置かれている。
横になると、奥の壁に頭が当たってしまいそうだ。

物々しい雰囲気の医療器具が錆び付いている。

この分娩室で、多くの赤ちゃんが産声を上げてきた。美しく朽ちたこの光景に、出会えたことを嬉しく思う。

ベッドが詰め込まれ、X線室は物置と化している。

産婦人科の廃医院ではお馴染みの、未熟児用の保育器が残っている。

2階には病室が並んでいる。床が脆く、立ち入ることは出来ない。

愈々、待ちに待った手術室へ。ここまで全く飽きること無く、撮影を続けることが出来た。

全身の力が抜けたような手術台と、小さな無影灯が印象的な美しい手術室。きっと足を運ぶ度に、物の配置や角度が変わるのだろう。
ここに霊は存在しないと、私が断言しておこう。木村産婦人科医院には、廃墟の美しさと、多くの命が誕生したという素晴らしい事実だけが存在しているのである。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | S |
| 到達難易度 | C |
| 廃墟残留物 | S |
| 崩壊危険度 | A |
| 廃墟化年数 | A |
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