大渕発電所は、福岡県八女市に位置する廃発電所である。
大正14年、全国で唯一の農業開発電源として竣工。昭和37年、福岡県の矢部川総合開発事業に協力する形で稼働を終えた。
農業開発電源

国道442号線沿いの、緩やかな坂を上った先に大渕発電所は位置する。
渡河の必要が無く、廃発電所にしては珍しくアクセスが容易である。

年季の入った木製の扉が良い。

蔦が這う壁も美しい。期待はしていなかったが、これは当たりだ。

建物の裏の斜面に、送水管を支えていた台座が残っている。巨大な大砲のようでカッコいい。

台座の中を覗いてみる。このまま下まで滑っていけそうだ。

小規模ながら、美しさに関しては申し分無い。廃発電所特有の大穴は、丸太で塞がれている。

よく見てみると、踏み抜いたような跡が残っている。命知らずにも程がある。

どこまでが穴なのか分かり辛いため、深入りは止めておこう。

屋外の台座も含めて、短時間で見終える事が出来る。
美しさと規模の大きさのバランスが丁度良い廃発電所であった。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | S |
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