西郷第二小学校竜沢分校は、山形県上山市に位置する廃校である。
創立は明治29年。児童数の減少に伴い、平成18年に閉校となった。
竜沢冬季分校

幻想的な霧に包まれた山間の小さな校舎。手入れされている様子は無い。
平成4年からは「竜沢冬季分校」として、冬季のみ授業を行っていた。

雪の重みによって体育館は倒壊し、足を踏み入れられる状態ではない。

閉校後は、市が運営する地区の公民館となっていた。しかし地区の過疎化が進み、使用される事はあまり無かったという。

児童の作品がそのままになっている。最盛期には、30人以上の児童が在籍していた。

表彰状の表記は「滝沢分校」となっている。
ネット上でも滝沢分校と記載されている場合があり、どちらが正しい表記なのか未だに分からない。

語彙力を身に付けるためにも、学童期の読書は非常に大切である。
最後の児童

閉校時の在籍児童数は僅か2人。双子の兄弟であった。
一生の思い出に残る、かけがえのない学校生活となったはずだ。

賑やかな声が戻る事はもう無いが、吊り下げられた気遣いに心が温かくなる。
令和4年、老朽化が進んだ校舎は解体され、竜沢分校の物語は静かに幕を下ろした。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | A |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | A |
廃墟化年数 | C |
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