白樺湖グランドホテルは、長野県茅野市に位置する廃ホテルである。
白樺湖は標高約1400mに位置する周囲3.8kmの人造湖で、一年を通して観光客が訪れる一方、周辺には多くの廃墟が点在している。
白樺湖と廃墟
点在する廃墟の中で、一際目立つ廃ホテル。
現役施設の向かい側に堂々と鎮座する姿は、正に「グランドホテル」の名に相応しい。
外観は比較的綺麗だが、不自然な位置に生えた木が廃墟であることを教えてくれる。
バブルと共に繫栄し、バブルと共に終焉を迎えた白樺湖グランドホテル。
館内は廃墟の色に染まり切っている。
印象的な形のシャンデリア。偽物の蝶は、生涯に一度だけ人知れず宙を舞う。
ロビーはとにかく空気が重苦しい。黴臭さに慣れている私でも気分が悪くなる。
お土産品コーナーには何も残っていない。
大浴場に佇む女神。所々にバブルの面影が残っている。
九州出身の私は「スキー乾燥室」という言葉に馴染みが無い。そこまで乾かないものなのだろうか。
ブルースター
バブルを象徴するものと言えば、多くの者がディスコと答えるだろう。
私が生まれる前の煌びやかな時代。バブルは崩壊し、喧騒は静寂へと変わった。
今では、少数の物好きだけが訪れる隠れ家となった。
館内図上は、ダイニングルームとなっている場所。レストランのような使われ方をしていたのだろうか。
ありきたりな廃ホテルの大広間。全く面白くない。
単調な客室が続くが、日当たり次第で大きく姿を変える。
室内プール
白樺湖グランドホテルの目玉である屋上の室内プールへ。
錆び付いた監視カメラが、今も尚プールを凝視している。
ガラス張りの室内プールは丁度良い気温だ。
大きな廃ホテルの探索は非常に疲れる。そろそろ帰る時間が迫っている。
プールサイドに腰掛けて、ホッと一息。私が生まれる前の知らない時代に思いを馳せ、廃ホテルを後にした。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | B |
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