サンシャイン和光は、鹿児島県薩摩川内市に位置する廃ホテルである。
大型の廃ホテルが点在する市比野温泉。今回は、一番インパクトのあるサンシャイン和光へ足を運んだ。
市比野温泉

市比野温泉は、古くから大衆のための湯治場として栄えてきた。
温泉目当ての観光客で賑わう一方、放置された廃墟が温泉街に暗い影を落としている。

見覚えのある蝶のシャンデリア。長野県の廃ホテル「白樺湖グランドホテル」と同じものだ。
当時の口コミによると、フロントの対応は非常に良かったという。

伽藍堂の厨房。調理器具の類は殆ど残っていない。

比較的綺麗な宴会場。
暇を持て余す消火器は、廃墟マニアにはお馴染みの光景である。

事前情報を得ないまま飛び込んだが、日没が近付き特筆する美しさも無いため、この時点で私は非常に焦っていた。

避難用の梯子が降ろされている。上が気になるが時間が無い。

日当たりが良い分、客室の状態は良好である。その気になれば泊まれそうだ。

上階へ向かうに連れて、鳩の糞が酷くなってきた。
特に階段は、吐き気を催すレベルであった。

しかし、鳩を見掛けることは一度も無かった。不思議だ。

温泉街を一望出来るガラス張りの大浴場は、それなりに景色が良い。
営業していた頃に、一度利用してみたかったものだ。
ボンジュール和光

大した収穫も無いまま、最後に期待していたレストランを見てみることに。
そこには、私の想像を上回る美しい光景が広がっていた。

繁茂した植物が非常に美しい。一体、何処から入り込んだのだろうか。

当時のアルバムを片手に、廃墟となったサンシャイン和光を見て回りたい。

美しい緑のカーテン。天井から羊歯が垂れ下がる光景は、あまり目にした事が無い。

館内で最も美しい個室のような席。上下左右、何処を切り取っても美しい。遥々、鹿児島まで足を運んだ苦労が漸く報われた。
市比野温泉には、まだまだ気になる廃墟が残っている。再訪の際は、温泉と廃墟を一緒に堪能しよう。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | B |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | C |
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