エテルナ教会は、福島県田村市に位置する廃教会である。
廃ホテル「あぶくま高原ホテル」に隣接し、結婚式場として使用されていた。
永遠を誓う廃教会
あぶくま高原ホテルは登山客の利用を想定したホテルであったが、営業不振により平成18年に閉業となる。その後は買い手が付かず、放置されたあぶくま高原ホテルは心霊スポットと噂されるようになった。
同年から放置されているエテルナ教会は、あぶくま高原ホテルとは対照的に殆ど荒らされていない。その美しさ故だろうか。
廃教会ならではの清澄な雰囲気が漂っている。
青みがかったステンドグラスが美しい。よく割られずに残っていてくれた。
ホテルに併設されていた教会とはいえ、わざわざここで結婚式を挙げる人々が居たのかは疑問だ。
「etèrno」とは、イタリア語で「永遠」を意味する。永遠の愛を誓う教会において、これほど似合う言葉は他に無い。
しかし、廃墟にとって永遠とは致命的である。散る事無く年中桜が咲いていれば、誰も見向きをしなくなるように、永遠に残り続けるものに本当の意味での美しさは存在しない。儚さこそが美しさの本質なのだ。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | C |
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