祝子川発電所は、宮崎県延岡市に位置する廃発電所である。
祝子川の険しい渓谷沿いに位置し、興味本位で接近を試みるのは危険である。
崩落した吊り橋

かつて架かっていた吊り橋は、ワイヤーだけを残して崩落している。祝子川発電所へ接近するためには、渡河以外には方法が無い。
祝子川の水量が少ない時期であれば、岩を飛び越えて対岸へ到達することが出来る。しかし非常に危険なため、あまりお勧めは出来ない。

ようやく祝子川発電所へ到着。ゴツゴツとした岩だらけの河原を歩いてきたため、体力をかなり消耗している。

竣工は昭和5年。昭和47年に役目を終えた。発電機器は全て撤去されている。
廃発電所特有の大穴に、細心の注意が必要である。植物や瓦礫で見え辛くなっており、非常に危険だ。

骨組みを残して屋根は崩落している。僅かに残った屋根も、何時落下してくるか分からない。上にも下にも注意が必要で、気を休める暇が無い。

まるで遺跡のような荘厳な雰囲気が漂っている。苦労して辿り着いた祝子川発電所で、気付けば3時間滞在していた。
帰りのことは考えないようにしよう。辛く険しい道程が再び待っている。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | S |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | S |
廃墟化年数 | A |
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