増富小学校和田分校は、山梨県北杜市に位置する廃校である。
小さな平屋建ての校舎が残っており、校庭には公民館が建てられている。
増富小学校和田分校は、統合に伴い昭和38年に閉校となった。閉校から60年余りが経過した校舎は、惚れ惚れする佇まいだ。
たった一つだけの教室。黒板と卓球台のような机以外には何も残っていない。
歪んだ木枠の窓が非常に美しい。
外に見えているのは公民館だが、使用されている形跡は無い。
廃校の雰囲気に全く合っていない鏡。後から持ち込まれたものだろうか。
校舎内に植物が生え、中と外の境界が曖昧になりつつある。
春になると校舎前の桜が綺麗な花を咲かせる。天井の大穴や窓から舞い込んだ桜吹雪は、色褪せた教室を美しく彩る。
廃墟マニアであれば誰もが憧れる「廃校と桜」のシチュエーション。いつの日か満開の桜を狙って再訪し、その姿をレンズに収めたいものだ。
| 廃墟退廃美 | A |
| 到達難易度 | B |
| 廃墟残留物 | C |
| 崩壊危険度 | B |
| 廃墟化年数 | S |
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