白い廃校

白い廃校は、岡山県赤磐市あかいわしに位置する廃校である。

「紅の廃工場」と対ついを成す白い廃校は、全国でも屈指くっしの知名度を誇り、県内外から多くの者が足を運ぶ。

曖昧な校名

白い廃校は「城南中学校」と紹介される事が多い。

実際は昭和22年1947に開校した仁堀にぼり中学校の校舎で、変遷へんせんを経へて「吉井中学校城南校舎」として使用されていたものだという。

その後とある企業が校舎を購入し、理由は不明であるが、校舎内は真っ白に塗り直された。

表札には何か書かれているが、掠かすれて全く読むことが出来ない。

校舎は複数残っているが、この校舎が例の白い廃校である。

長らく放置された校舎周辺は、木々が生い茂っている。

因ちなみに春は毛虫が大量発生するため、足を運ぶのであれば別の時期をお勧めする。

白塗りの校舎

白い廃校と呼ばれる校舎の内部へ。

壁、天井、階段に至るまで全てが白塗りである。

教室も真っ白だ。狂気すら感じる。

その独特な世界観からインスタ映えスポットとして知られ、廃墟マニア以外にも多くの者が足を運んでいる。

2階の教室も同じように壁が取り払われている。

植物の緑色がよく映える。お洒落なカフェに来たような気分だ。

映えスポットに釣られ、気付けば私もエモい写真を撮影したい欲に駆られていた。

廃墟マニアが求める美しさは、ここにはきっと無い。独特な世界観を楽しむ観光地のような廃校であった。

廃墟評価

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