湯原観光劇場は、岡山県真庭市に位置する廃ストリップ劇場である。
「ストリップ」とは、客席に囲まれた舞台上で、女性が音楽に合わせ衣服を脱いでいく成人向けのショーである。戦後の日本に於いて誕生したストリップは、大衆娯楽として広まり、最盛期には全国に約400軒ものストリップ劇場が存在していた。一昔前まで温泉街とストリップ劇場は、切っても切れない関係にあった。
湯原温泉

湯原温泉は、落ち着いた風情が漂う人気の温泉街である。河原から湧き出す天然露天風呂「砂湯」は、湯原温泉のシンボルとなっている。
そんな湯原温泉で一際目を引く、紅白の縞模様が印象的な廃墟。湯原温泉には、嘗てストリップ劇場が12軒存在していたが、時代の流れと共に全ての劇場が姿を消していった。

入場料は3000円。18歳未満は勿論入場できない。

色鮮やかな装飾や、シャンデリアが目を引く。非常に華やかな雰囲気である。
受付を済ませ、早速舞台へ行ってみよう。

妖艶な熱気に包まれていた舞台は、嘘のように静まり返っている。簡易的なものから背凭れのあるものまで、客席の形も様々である。
因みに館内は非常に暗いため、三脚やライトがあると心強い。

舞台上に立ち、束の間のストリッパー気分を味わう。
劇場によっては、男性客とストリッパーが性交をする「まな板ショー」なるものが行われていた。

館内には、もう一つ小さな舞台が存在する。舞台と客席の距離が近く、当時の熱狂が容易に想像できる。
先程の大きな舞台とは違い、こぢんまりと纏まっていて私好みの舞台である。

昭和の大衆娯楽を席巻したストリップは、取り締まりの強化や性的娯楽の選択肢増加によって廃れ、今や見る影も無い。
湯原観光劇場は、ストリップ文化を伝える無言の語り部として、現在も温泉街の一角に残り続けている。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | B |
| 到達難易度 | C |
| 廃墟残留物 | A |
| 崩壊危険度 | B |
| 廃墟化年数 | B |
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