古い廃医院の情報を入手し、中部地方のとある町へ。
商店や飲食店が建ち並ぶ町の一角に、その廃医院は人知れず残っていた。
細部に宿る昭和の面影

一昔前の医院の受付は、患者のプライバシーを考慮し、互いの顔が見えない小窓が主流であった。磨りガラスになっているとはいえ、ここまで大きな受付の窓は珍しい。
素敵な薬局受付を一目見ることが出来て、私は大満足である。

呼び出しを促す札が掛けられている。
手書きの「御用の方はベルを押して下さい」の文字が堪らない。

木製の手洗い場だろうか。木枠の窓も非常に美しい。

薬局の裏側には、昭和59年の給付率一覧表が残っていた。

手書きのレントゲン室の表札が可愛い。医療機器などは一切残っていない。

これまた可愛いレトロなスイッチ。何度でも触りたくなってしまう。
残留物は非常に少ないものの、細部に宿る昭和の面影に心が躍る廃医院であった。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | B |
| 到達難易度 | B |
| 廃墟残留物 | C |
| 崩壊危険度 | C |
| 廃墟化年数 | B |
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