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手塩に掛けた廃医院

廃医院の調査依頼を受け、北海道のある町を訪れた。

現存確認が取れず不安であったが、廃医院は解体されずにしっかりと残っていた。

過酷な環境

北海道の豪雪ごうせつと、潮風がもたらした結果だろうか。残っていたとは言ったものの、建物は半壊状態である。

階段には瓦礫がれきが積もり、上り下りには危険が付きまとう。空気も非常に悪い。

屋根が崩落しているため、真冬の院内は雪だらけになってしまいそうだ。

投薬口

そこまで古い廃医院ではなさそうだが、朽ちていく速度が尋常ではない。

分包機

投薬口の裏側に分包機ぶんぽうきが残っている。その名の通り、薬を分けて包むための機械である。

分包紙の印字によると、ここは内科の医院として診療を行っていたようだ。

X線室

小規模な廃医院だが、X線室も完備している。

診察室

事務所のような診察室。廃医院とは関係の無い残留物も見受けられる。

白色を基調とした院内に、色鮮やかな薔薇ばらのダイヤモンドアートが映える。

この廃医院で最も印象に残っている残留物である。

苔生した薬棚に、濁水だくすいが溜まっている。

廃墟の濁水を口にしてしまった場合、どのような体の不調が出るのか気になってしまうことがある。

残留物の量は申し分ない。美しさに関しては物足りない部分もあるが、依頼者には良い報告が出来そうだ。

場所が変われば、廃墟の朽ち方も大きく変わる。軽い気持ちで訪れた廃医院は、北海道の過酷な環境が手塩に掛けて育てたような廃医院であった。

廃墟評価

廃墟退廃美B
到達難易度C
廃墟残留物A
崩壊危険度A
廃墟化年数B

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