芋穴小学校は、徳島県美馬市に位置する廃校である。
明治初期に開かれた寺子屋を前身とし、明治19年に「芋穴尋常簡易小学校」として創立。昭和61年から休校となっていたが、平成25年に正式に閉校となった。
廃校の三姉妹

曲がりくねった狭隘な道を只管進み、漸く芋穴小学校へと辿り着いた。
集落へ続く道は幅が狭く離合も困難なため、運転に自信がなければ訪問はお勧めしない。

荒れた校庭で、満開の花を咲かせる桜の木。
哀愁を帯びた美しさに、思わず魅了されてしまった。

桜色の校舎の軒天には、巨大な蜂の巣がぶら下がっている。既に蛻の殻とはいえ心臓に悪い。

古い木造校舎でありながら、日当たりが良いお陰で保存状態は非常に良い。

それにしても「芋穴」とは、何とも変わった地名である。

長く伸びるストーブの煙突が、芋穴集落の冬の厳しい寒さを物語る。

黒板に残る「長い間 お世話になりました」という文字は、休校時に書かれたものだろうか。
年を取ると、どうしても涙腺が緩くなってしまうものだ。

図書室は綺麗に整理されている。

手付かずの状態で残る学校の備品。
休校となった日から、芋穴小学校の時は止まったままである。

「芋穴小学校百周年記念式」と書かれた立て看板が残っている。
創立100周年を迎えた年に、奇しくも芋穴小学校は休校となった。

キラキラと輝くビー玉は、校舎に詰まった思い出の欠片のようだ。

授業が行われていた小さな教室。役目を終えた机は、何時しか三姉妹専用の舞台となった。
静寂に包まれた教室で、今宵も人知れず舞踏会は続く。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | B |
| 到達難易度 | A |
| 廃墟残留物 | A |
| 崩壊危険度 | C |
| 廃墟化年数 | B |
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