壇ノ浦の戦いにて敗北を喫し、滅亡したとされる平家。戦いの際に生き残った平家側の人々は、源氏の追討を恐れ、散り散りに僻地へ隠遁したという。
これらの伝承は、後に「平家落人伝説」として、日本各地で語り継がれることとなる。
平家の隠れ里
平家落人伝説が残るとある地。
最奥に位置するこの場所は、マタギとして暮らした落人の生活様式を忠実に再現した資料館であった。
この地では隠れ里の存在を悟られぬよう端午の節句に鯉幟を揚げない、鳴き声を出す鶏や犬を飼わないなど、当時の風習が現在も続いている。
朽ち果てた竪穴住居が残っている。
縄文時代や弥生時代の「古代の住居」というイメージが強い竪穴住居だが、平安時代まで使用されていたというから驚きだ。当時の落人も住んでいたのだろう。
仕留めた動物を解体していた小屋。展示されている骨はレプリカではなく、実際の動物のものである。
営業当時の客入りは良いとは言えず、末期には食事処とミニ動物園が閉鎖。入場料を半額に値下げし、ディープなB級スポットとして有名であった。
蝋人形と剥製
挨拶をするため村長の家を訪れた。
おばあさんの顔色が、とんでもないことになっているが大丈夫だろうか。隣の2人は、必死に笑いを堪えているようにも見える。
入口近くの鳥獣資料館へ。
周辺に生息する動物たちが、剥製として展示されている。
鹿が警戒している。小鹿の表情が気になって仕方が無い。
突然の訪問者に驚き、腰を抜かす落人。
森で出会いたくない動物といえば熊である。凄腕のマタギにとって、月輪熊は単なる獲物の一つに過ぎない。
顔色一つ変えることなく、月輪熊の腹を裂いている。
大事な狩猟道具である銃の手入れは欠かさない。
突然現れた招かれざる訪問者には目もくれず、落人たちの営みは静かに続いていく。
廃墟評価
廃墟退廃美 | C |
到達難易度 | B |
廃墟残留物 | S |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | C |
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