伊吹高原ホテルは、滋賀県と岐阜県に跨る伊吹山の三合目に位置する廃ホテルである。
特に興味があった訳では無いが、隣接する「伊吹山ゴンドラ」のついでに立ち寄った。
伊吹山スキー場

かつて伊吹山に存在した「伊吹山スキー場」は、複数のリフトを備えた大規模なスキー場であった。しかし、営業不振により平成17年に閉鎖となる。
同年、宿泊客の需要が見込めなくなった伊吹高原ホテルも閉業となった。

壁に描かれたヒトラーのグラフィティ。隣の謎の生き物が気になる。

入口はウェルカム状態であったが、他の廃ホテルと比べると荒らされた形跡があまり無い。
ここは伊吹山の三合目。わざわざ登山をしてまで、廃墟を荒らす物好きは居ないというわけだ。

キャッシャー周辺にはパンフレットや鍵が残っている。

食堂はスキーヤーやスノーボーダーで、大いに賑わっていたことだろう。

黒焦げになったお椀。廃墟での火遊びは火災に繋がり易く危険だ。

天井が人為的に破壊されているように見える。金属泥棒の仕業だろうか。

ここにも何故かヒトラーのグラフィティ。

厨房を進んで行くと、ファミレスのような空間に出た。

スタッフ専用のオペレーティングルームと書かれている。しかし、オペレーティングルームとは一体何なのだろうか。一般的には手術室を指すが、私が居るのは廃ホテルだ。

売店は蛻の殻となっている。

2階の客室へやって来た。天井から縄梯子が垂れ下がっている。

清掃をすればすぐにでも使用出来そうだが、廃墟としては面白くない。

客室を後にして大浴場へ向かう。廃ホテルで楽しみにしているポイントの一つである。

全く荒らされることなく、当時の状態が綺麗に保たれている。

大浴場と呼ぶには些か狭い。植物が這った窓が非常に美しい。

1階へ戻ってきた。最後に楽しみにしていたバーを見ていこう。

バー周辺はやや荒れている。

開放感のある窓際の席。残念ながら天気はあまり良くない。

酒に疎い私は、メニューを見てもピンと来ない。

ジョッキに溜まった水の中で、元気に藻が育っている。

色鮮やかなグラフィティと苔生した床。今にも滑り出しそうなボードが画になっている。
伊吹高原ホテルの探索はそろそろこの辺にして、本命である伊吹山ゴンドラへ向かおう。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | A |
廃墟残留物 | B |
崩壊危険度 | C |
廃墟化年数 | C |
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