上藻別簡易郵便局は、北海道紋別市に位置する廃郵便局である。
鴻之舞鉱山へ向かう道道305号線を走っていると、突然局舎が現れる。あっという間に見終えることが出来るため、寄り道には丁度良い。
半壊した局舎
局舎を隠すように木々が繁茂し、注意を払っていなければ通り過ぎてしまう。春でこの状態であれば、夏は視認すら難しいだろう。
普通の廃屋のようにも見えるが、庇の上部に郵便記号が残っている。確かにここは郵便局だったようだ。
半壊した部分から中へ。そうじ当番の黒板は、当時使用していた物だろうか。
窓口らしきものがある。郵便局の面影を残す唯一の箇所だ。
カレンダーは平成6年で止まっている。2年後の平成8年に、上藻別簡易郵便局は廃止となっている。
生活感が漂う残留物が目立つ。郵便局の廃止後も、暫くの間は住んでいたのだろう。
どっしりと構える貫禄があるソファ。数ある残留物の中で特に印象に残っている。
この後鴻之舞鉱山へ向かう予定であったが、羆の出没情報に恐れ慄いた私は結局引き返す選択をした。寄り道をしていなければ、手ぶらで帰る羽目になるところであった。
廃墟評価
廃墟退廃美 | C |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | A |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | B |
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