プリンス平安は、北海道赤平市に位置する廃ホテルである。
大きなシャンデリアがぶら下がる式場を併設し、主に地元の人々の慶事が執り行われていた。
大きな櫓
近くに車を停め歩いて行くと、大きな鉄骨の櫓が見えてきた。廃墟マニアには、お馴染みの光景である。
窓がベニヤ板で塞がれている。塞いでは壊されの繰り返しで、鼬ごっこという言葉が相応しい。
建物上部には「赤平観光センター」の文字。先程の櫓には「プリンス平安」と書かれており、どちらが正しい名称なのかよく分からないままだ。
庇を支えていた鉄柱が、積雪の重みで折れ曲がり倒壊している。歓迎されているようで、一先ず安心だ。
中へ入ると鹿の剥製が出迎えてくれた。北海道の廃墟では動物の剥製を頻繁に目にするが、目も当てられない惨状となっている剥製が多い。
非常口の先は、瓦礫の山と化している。ホテル部分は積雪の重みに耐えられず、倒壊してしまったようだ。
メインとなる式場へ。
北海道の別の廃墟も、同じ赤いスプレーで落書きされていた。犬のマーキングのようなものだろう。
手摺がお洒落だ。写真撮影に夢中で、階段を上るのを忘れていた。
式場内に堆積した泥は非常に滑りやすい。尻餅を搗くと、廃墟どころではなくなってしまう。
肥大化したシャンデリア
プリンス平安の代名詞とも言える大きなシャンデリア。次々と椅子を投げ込まれ、とんでもない姿となっている。
肥大化したシャンデリアの迫力に圧倒されるとともに、ようやく目にすることが出来た光景に私は感動し、暫くの間立ち竦んでいた。人間の手が加わった廃墟の美しさも、たまには良いものだ。
廃墟評価
廃墟退廃美 | B |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | B |
崩壊危険度 | B |
廃墟化年数 | B |
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