かつて一世を風靡したコントグループ「ザ・ドリフターズ」の元メンバーである荒井注は、流行していたカラオケボックスを経営するため、静岡県伊東市に建物を建設した。
しかし、完成した建物のドアの幅が狭く、カラオケ機器が搬入出来ないコントのような設計ミスが発覚。建物は一度も使用されることなく放置され、廃墟と化した。
道路を挟んだ向かい側には、有名廃プール「ぷるぷるランド」が残っている。
抜け落ちた2階
道路に面したカラオケボックス。蔦に覆われ、木々が伸び放題である。
当時、カラオケボックスの珍事件はワイドショーでも取り上げられ、インタビューに対し荒井注は「何だバカヤロウ!!」と往年のギャグを披露したという。
建物の裏側へ。不法投棄だろうか。冷蔵庫やテレビが放置されている。
奥へ進むと2階の通路がごっそりと抜け落ちている。非常に危険な状態だ。
ドアの幅が確かに狭い。これでは機器の搬入は難しいだろう。設計の段階で気付く者はいなかったのだろうか。
白い建物に這う青々とした蔦と、絶妙な傾き加減の通路が美しい。
開いているドアが気になるが、中に入る勇気は流石に無かった。
廃墟評価
廃墟退廃美 | A |
到達難易度 | C |
廃墟残留物 | C |
崩壊危険度 | A |
廃墟化年数 | B |
廃墟評価の詳細はこちら。