4日間の廃墟遠征の日程を終え、私は国道2号線を走っていた。僅かに眠気を感じていたその時、古い下見板張りの建物を視界の端に一瞬捉えた。
すぐさま引き返し、カメラを取り出す。突然の素敵な出会いのお陰で、気付けば眠気は吹き飛んでいた。
みとしろ文庫

白を基調とした美しい建物である。
郵便局の旧局舎と思っていたが、そうではなさそうだ

この美しい上げ下げ窓に、まんまと引き寄せられてしまった。

石碑によると、この建物は南方村役場の庁舎として建てられたものだという。
南方村は明治22年から昭和29年まで、広島県に嘗て存在した村である。現在の三原市や竹原市の一部に当たり、合併によって村は廃止となった。

村の廃止後、庁舎は農協の建物に転用され現在に至る。
用途を変えながらも、建物が残り続けていることは素晴らしい。

玄関には「みとしろ文庫」という表札が掲げられ、地域の集会所や図書館として使用していた形跡がある。
建物は傷みが目立ち、現在も使用しているのかは定かではない。長らく地域を見守ってきた南方村の生き証人が、解体されないことを祈るばかりである。
廃墟評価
| 廃墟退廃美 | B |
| 到達難易度 | C |
| 廃墟残留物 | – |
| 崩壊危険度 | C |
| 廃墟化年数 | B |
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